2016年6月16日木曜日

さらに凶悪化?二代目モンスターペアレント

モンスターペアレントについて


いらすとやさんからいただきました


モンスターペアレントとは、自己中心的で理不尽な
クレームを突きつける保護者のことをいいます。

突きつけられる相手は、学校や教師がよく注目されますが、
他にも幼稚園・保育園、病院、塾へのクレームも
増えているようです。

義務教育だからと給食費を払わない
もっとベテランの担任に変えろ
自分の子を学芸会の主役に
時間かまわず教師に電話したり面会を求める

挙げればきりがないくらいです。

まあ、この手の親は昔からもいました。

私の母も、先生の指導ミスを訂正しに
学校に乗り込みました。(小学3年生の時)
テストで先生の教えたとおりに私が回答したら
✖をもらったのが気に入らなかったみたいです。
確かに先生のミスですが、とても恥ずかしかったです。

親戚のおばあちゃんは、昭和の初め頃ですが、
「うちの息子に馬の足をやらせるとは何事だ!」
と乗り込んだという逸話を聞いています。
その頃は、先生には逆らえなかった時代でしたが
学芸会で「馬の足だけ」の登場ではさすがに
バカにされたと感じたのでしょう。

身近でも普通にこんなかんじでありますので、
強烈なモンペは想像以上であります。
先生方が追い込まれて休職に陥るケースも増えています。

この種の保護者が目立って増え始めたのは
1990年代後半からであるとされています。

教育学者の門脇厚司氏によると、

「モンスターペアレントといわれる親の多くは
1970~80年頃の校内暴力で学校が荒れた時代に
学齢期を過ごしており、教師への敬意を持っていない。
さらにバブル景気の時期に社会に出たために
給料の低い教師という職業ををバカにしていた。
しかし、バブル崩壊後のリストラなどで社会的地位を失い
安定職の公務員である教師への妬みなどが出たという
背景もある。」
と分析しています。

こうしたモンペは、学校教育をサービスと考えているようで、
自分の子が他の子より「損」な待遇を受けることが
我慢ならないようです。

教師や学校にとどまらず、教育委員会やマスコミにまで
で乗り込む保護者も多いようです。

まあ、最近ではあまりにもひどい教師の行動が報告されて
いますので、一概にクレームが悪いとは言えないのですが。


パワーアップした二代目モンスターペアレント

1990年代から目立つようになったモンペ。
最近では、そのモンペの子どもたちが親になっています。

そして、親の教師への対応を見てきた子どもたちは
さらに凶悪なモンペになっているようです。
もちろん、ごく一部ではありますが・・・

テレビで放送していましたが、
二代目モンスターペアレントには3つのタイプがあるそうです。

金銭要求型

「運動会中止でムダになった弁当の材料費を払え!」

責任転嫁型
「義務教育にお金は払わない!先生が払え!」と言って
給食費を払わない。
(給食費未払い問題で、年間の未納額は約22億円)

脅迫型 「担任教師は妊娠するな!」


「言ったもん勝ち」という風潮なのか、
先生なんかに何を言っても怖くないのか、
本当に情けないですね。

知り合いの教師が言っていました。
ある小学6年生の男子が先生に向かって、

「おめーら、俺たちの税金で食ってんだろ!!」

俺たちの税金じゃないって!親の税金でしょうが。

親が言っている言葉を
子どもたちは真似して言っているだけなのですが
空恐ろしくないですか?

こんな子どもたちが成長すると、
社会でも迷惑行為や問題行動を行うのでは・・・
あきれた動画配信がよく話題になりますよね。
迷惑行為がわからない大人に育ってしまいます。

しかし、学校教育にも問題はあります。
忙しいことを理由に、指導に手を抜いてしまう・・・

また、クレーム対応が上手くできない教師では
子どもの良き指導者にはなれないでしょう。

世界一の教育水準を誇るフィンランドでは
子どもたちのなりたい職業のトップは教師です。
教師が信頼され尊敬されているのです。

国民性や制度の違いもありますが、
このような教育先進国を見習って
教師も品格や指導力を上げていかないと
日本はますます落ちこぼれていきます。

教育が日本の将来を左右します。
親も学校も社会も良いお手本を見せたいですね。



     

      
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2 件のコメント:

神田ももたろう さんのコメント...

よく耳にしますが、どれぐらいの比率で
いるのでしょうね~

少なくとも、私自身は遭遇したことは
ないので、あまり実感はないです。

ただ、昨今の運動会や出し物が、昔とは
異なるやり方をしてるのを見ると、やはり
一定数の親御さんへの配慮なのだろうな、
と思ってしまいますね(;´Д`)

すみれ さんのコメント...

神田ももたろうさん

以前からうるさい保護者はいたと思いますが、
最近、教師の不適切行為や生徒の自殺などがマスコミでよく取り上げられるようになって、
学校教育への不信感をあおるような風潮があります。
それをいいことに、学校へ文句を言ってもいいと思ってしまう保護者も多いのかも。
教師の友人が多いので聞いた話ですが、最近のママたちは、
先生への不満・批判を携帯のメーリスで流すんです。
あっという間に保護者に広がります。
そして、先生を追い込んで休職させてしまう・・・
先生を追い込むことに快感を覚える保護者もいるのかもしれません。
受験が近くなると、内申を気にして大人しくなるようですが・・・(笑)