2016年7月14日木曜日

がんを乗り越えた鳥越さんのスローガンから見えてくること

 日本人が生涯のうちにガンにかかる可能性

 男性の2人に1人、女性の3人に1人

無料イラスト集からいただきました

7月13日の東京都知事選立候補者による記者クラブ会見で
急に浮上した鳥越さんが冒頭に掲げたスローガンは
がん検診の100%達成でした。

他の候補者がスマートな公約を掲げる中、
「何言ってるの?」と思いませんでしたか?

「ボケてんじゃないよ。」なんていうツィッターも
あったりして、私もこの人大丈夫かと思いました。

ところがその夜、宇都宮さんが辞退され急展開に・・・

野党勢力結集で鳥越さんを応援ということになりました。

しかし、ガンサバイバーとはいえ、
ジャーナリストを極めてきた鳥越さんが
どうしてあんなことを第一のスローガンに掲げたのか・・・

いろいろ考えたのですが、
彼がボケていないことを前提として、
あれは注目度を上げるための策略だったと思います。

元都知事の石原さんが「カラス撲滅」を掲げたように、
「がん撲滅」をうたえば、庶民にわかりやすい。
「アホか」と言われようと印象には残ります。

どのみち、オリンピックや待機児童や高齢者問題など
東京都は相当な課題を抱えているのだから、
そんなものわかりきっていることで・・・
これからきっちり公約してくるでしょう。

そして、クリーンさや人柄も都民から要求されているので、
そこらへんも。

でも、さすがに年齢と健康面への危惧はありますよね。

私は宇都宮さんが一番しっかりしていると感じたのですが。
残念。(都民じゃないからまあいいけど)


国保の大赤字で急がれるがん対策

厚生労働省の政策リポート「がん対策」によると

「がんは、我が国において日本人の死因の第1位で
年間30万人以上の国民が、がんで亡くなっています。
また、生涯のうちにがんにかかる可能性は
男性の2人に1人、女性の3人に1人と推測されています。
厚生労働省としては、国、地方公共団体、
また、がん患者を含めた国民、医療従事者及び
マスメディア等が一体となってがん対策に取り組むことにより、『がん患者を含めた国民が、がんを知り、
がんと向き合い、がんに負けることのない社会』
の実現を目指すことを最大の目標として、
様々ながん対策を講じているところです。」

と記載されています。

特に60代くらいから、がんにかかる率が急激に増えます。
日本は超高齢化社会となってきていますので、
当然がん患者も増加の一途です。

がんにかかると、医療費が莫大にかかります。
抗がん剤や放射線治療、手術、入院、通院、投薬・・・
高度医療技術による治療費は高額です。

がん患者が医療保険を使えば、国や地方自治体が
相当な負担をしなければならなくなります。

現在、国民健康保険が大赤字で大変な状況です。
納付率も減っています。
今後高齢化でがんをはじめ医療費の負担が増えるので、
国保はパンク状態になるでしょう。

厚労省では「がん対策加速化プラン」が進められています。

特に大都市東京はもう待ったなし。
財政赤字を何とか食い止めないと。
オリンピックもあるし・・・

だから「がん検診」による早期発見が大切なわけです。
ガンの種類にもよりますが、
早期発見できれば治癒も可能で
医療費も少なくてすみます。

調べてみると、日本人の検診率は先進国の中で、
かなり低いのだそうです。
各種がん検診の受診率は中高年でも40%をきっています。

欧米では医療費が高いこともあり、
予防医療の意識が高く、がんの検診率も高いとのこと。
だから、がんを治療する患者は現在減少しています。

先進国で日本だけ、がん患者が増え続けていることは
やはり深刻な問題だと思います。

鳥越さんの言っていることも一理ありますね。
76歳の彼がもし都知事になって、
東京都を良くして、無事任期を迎えられたら、
多くの高齢者やがん患者の方に勇気を与えることでしょう。

超高齢化に伴う、がんや認知症増加の予防対策は、
国家を挙げてのプロジェクトとなっていきます。

「がん検診率100%」が達成できればいいですね。

でも、本音を言うと・・・
がん検診は辛いから嫌です。
痛い、苦しい、怖い、恥ずかしい・・・
特に高齢者や女性には負担の大きい検査です。
もっと楽な検査方法を開発してほしいです!

がんに侵されるのは辛いですが、
がんになっても治療しないという選択肢もある?かも。
それは現時点ではなかなか難しいですね。(^^;)




     

      
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2 件のコメント:

アラジン さんのコメント...

癌治療で公的な医療保険が破綻するのは、無意味な治療が多すぎるから。外科手術・抗癌剤・放射線の三本柱は医者と病院と製薬会社がぼろ儲けする仕組み。癌の早期発見でもっと無意味な検査や治療が氾濫することは目に見えている。早期発見ではなくて、癌にならない生活習慣と食事。特に食品添加物を全廃すること。加工食品業界のみならず、弁当業界も添加物無しでは成り立たないくらいに添加物に汚染されきっている。口から入る物以外に癌の原因はないと思います。野生動物にはほとんど癌はないのです。加工食品を食べないからでしょう。餌付けした動物には癌もアレルギー疾患もあります。芸能人に癌が多いのは添加物バンバンのロケ弁と運動不足からくる低体温が原因。鳥越さんも筋トレやら発酵食品やらで癌を追い散らしていますでしょう。早期発見は無意味です。僕も都民ではないのですが、鳥越さんや宇都宮さんを応援します。

すみれ さんのコメント...

アラジンさん

コメントありがとうございます。
そうですね、食べ物による原因も多いと思います。
私の子供の頃は高度成長期で添加物だらけの食品が生産されていました。
その後随分規制がかかりましたが、それでもまだ使われていますね。
私は親族に1人もガン患者が出ない家系なのですが、
食生活や家庭環境や体質でガンになりやすい家系も多いですね。
生活習慣がガンを生み出しやすいのでしょうか・・・
過剰な医療・投薬も考えないといけない時期にきていますね。