2016年8月31日水曜日

「世界に一つだけの花」の歌詞好きですか?

SMAP「世界に一つだけの花」の歌詞について


いらすとやさんからいただきました

最近、解散をめぐっていろいろ取りざたされている
ジャニーズのSMAP。

その代表曲として「世界に一つだけの花」が
再注目されています。

この曲が発表されたのは2003年。
特に、歌詞が人々の心を惹きつけ大ヒットしました。

その歌詞を掲載します。   

作詞・作曲・編曲/槇原敬之)
  
花屋の店先に並んだ
いろんな花をみていた
ひとそれぞれ好みはあるけど
どれもみんなきれいだね
この中で誰が一番だなんて
争う事もしないで
バケツの中誇らしげに
しゃんと胸を張っている

それなのに僕ら人間は
どうしてこうも比べたがる?
一人一人違うのにその中で
一番になりたがる?

そうさ 僕らは
世界に一つだけの花
一人一人違う種を持つ
その花を咲かせることだけに
一生懸命になればいい

困ったように笑いながら
ずっと迷ってる人がいる
頑張って咲いた花はどれも
きれいだから仕方ないね
やっと店から出てきた
その人が抱えていた
色とりどりの花束と
うれしそうな横顔

名前も知らなかったけれど
あの日僕に笑顔をくれた
誰も気づかないような場所で
咲いていた花のように

そうさ 僕らも
世界に一つだけの花
一人一人違う種を持つ
その花を咲かせることだけに
一生懸命になればいい

     小さい花や大きな花
一つとして同じものはないから
     No.1にならなくてもいい
もともと特別な Only one


この歌を初めて聴いた時、率直にいい歌だと思いました。
「聴いた人の気持ちが楽になる歌」だと。

作詞・作曲の槙原さんは、
1999年、覚せい剤取締法違反で逮捕され、
その後自分を見つめなおすため
仏教に出会ったのがきっかけで作られたそうです。

「ナンバーワンではなくオンリーワン」という主題は、
「天上天下唯我独尊」という仏教の教え
が念頭にあり、作詞されたようです。

ちょうど、日本が「ゆとり教育」を始めた頃なので、
時代とこの歌がマッチしているようでした。

「詰め込み教育」の反省から個性を伸ばそうという試みで、
学校教育もそちらの方に重点が置かれるようになり、
思考力を鍛える「総合学習」が盛り込まれるように
なりました。(最近では、ゆとり教育の弊害が
言われるようになりましたが・・・)

そんな時代背景にはうってつけの歌でした。
この歌で勇気づけられた人も多いと思います。

しかし、何度もSMAPが歌っているのを聞くと、
何だか違和感や疑問が沸いてきました。


「No.1にならなくてもいい・・・」と歌っているSMAPは
当時からアイドルグループの頂点に君臨していました。
「No.1のグループに言われてもねぇ・・・」という違和感。

それから、この歌の花が花屋さんの花であること。
花屋に並んだ花は、農家で大事に育てられ、
その中から選ばれてきたエリートの商品なんです。
そのへんの道端の花とは違うんです。
この時点で、競争に勝ってきた花たちなんですよね。

そして、店から出てきた人は、
その勝ち組の花の中からさらに選択し、
気に入った花束を購入し喜んでいます。

じゃあ、残された花たちは・・・
「一生懸命咲いているからそれでいいのさ」って。

でも結局、
しおれたり売れ残ったら捨てられてしまいます。
これが現実です。

花屋を学校とか社会とかに置き換えると、
「もともと良い環境で育ち、さらにその中から選ばれた」
人たちに価値があり、丁寧に扱われる・・・

そんな構図が見えてきます。

しかし、それが世の中なんですよね。

私は、庭でガーデニングをしています。
いつも思うことは・・・

同じ種類の種は、一緒に撒けば
ほぼ同時期に同じように芽を出し、
同じように成長して同じように咲きます。
色や形はすでに種のDNAに組み込まれていますので
多少の違いはありますが、みんな同じです。
Only one なんてことはまずないです。

花の種類の違いはありますので、
そのそれぞれの種類の中で
「みんな一緒」状態ですね。

ただ、植える場所や肥料や水のやり方で
花の生育はかなり異なってきます。

つまり、同じ種でも、環境がすごく大事だってことです。
立派な花を咲かせるには、花が頑張るというより
まずは育てる側がその種に合った方法で
お手入れしないとダメというわけで・・・

競争とかOnly one を叫ぶ前に、
その土台となる環境(親の育て方)により
人生の花の咲き方はまるで違ってしまいます。

でも人間は、いくら環境に恵まれなかったとしても
自分の置かれた場所で頑張る努力は必要でしょう。
そこに、自分の存在価値が見いだせれば
それでいい。
No.1になることは難しいし、無理をしてまで
なる必要もないし・・・

そういう意味では、いろいろなことを考えさせてくれる
「素敵な歌」だと思います。

SMAPも解散すれば、No.1グループから飛び出し、
それぞれの個性で生きていくことでしょう。
それこそ、Only one としての生き方を
見せてほしいと思います。

「世界で一つだけの花」もいいけど
私はこちらの花の歌の方が自然で好きです。

ダカーポの「野に咲く花のように」

「裸の大将放浪記」のテーマソングですね。
これこそ勝ち負けのない世界です。
さわやかな風が吹き抜けるような・・・


野に咲く花のように 風に吹かれて
野に咲く花のように 人をさわやかにして
そんな風に 僕達も生きてゆけたら すばらしい
時には 暗い人生も
トンネルぬければ夏の海
そんな時こそ
野の花のけなげな心を知るのです

野に咲く花のように 雨にうたれて
野に咲く花のように 人をなごやかにして
そんな風に 僕達も生きてゆけたら すばらしい
時には つらい人生も
雨のちくもりでまた晴れる
そんな時こそ
野の花のけなげな心を知るのです
ルルルル…ルルルル…




     

      
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4 件のコメント:

michikaze さんのコメント...

雨や風にも負けず、時には逃げて
無事にここまで生きて来ました(笑)

すみれ さんのコメント...

michikazeさん

ここまで無事生き抜いて来られて良かったですね!
って何歳か知らないけど(^^;)

私も「世界に一つだけのばばあ」目指していきます。(^^)/

神田ももたろう さんのコメント...

>「ナンバーワンではなくオンリーワン」という主題は、
>「天上天下唯我独尊」という仏教の教え

なるほどー!
そうだったのですか。確かにゆとりの
時代背景的にはあってたのかもしれませんね~

すみれ さんのコメント...

神田ももたろうさん

歌にもいろいろな背景があるのですね。