2016年8月9日火曜日

天皇が真に国民に伝えたかったことは・・・

天皇陛下の「お気持ち」から見えてくること

8月8日午後15時に、ビデオメッセージとして
「天皇陛下のお気持ち」が放送されました。
10分ほどでしたが、大変深い内容のものでした。

天皇は
心から国民のことを思い
平和を願い
全国を回って国民と触れ合われてきました。

被災地への度重なる訪問や
沖縄への訪問など
今までの公務を超えた行動には
天皇のお人柄や意志の強さを感じてきました。
多くの国民に尊敬されています。

真摯なお言葉に感動の10分間でした。

高齢による公務の不安を前面に出され
生前退位をにおわせるお言葉を言われました。

「国民の理解を切に願う」という最後のお言葉は
天皇の心からの訴えであろうと思われます。


天皇が生前退位を希望される意味

生前退位をご希望されている天皇ですが、
皇室典範の変更をするということになると
憲法第4条に抵触する可能性があります。

日本国憲法第4条
 1、天皇は、この憲法の定める国事に関する
   行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。

 2、天皇は、法律の定めるところにより、
   その国事に関する行為を委任することができる。

このあたりは
有識者など多くの人による議論が必要です。
そして国民の意識も・・・

そうまでして、何故天皇は現行の皇室典範を
変えようとされたいのか?

ご高齢や病気で公務が難しい場合は、
摂政を置くと皇室典範に明記されています。
ですから、公務に不都合が起こらないわけですが、
どうもこれには天皇は否定的なご意見でした。

天皇や皇后さまは
国民の平和を第一に考えておられるので、
第9条の改憲を進める安倍政権には
賛成しかねるお考えがあるように思います。

参議院選挙後の新内閣では、
安倍さんの考えに近いお気に入りの稲田女史が
防衛大臣に就任しました。

彼女は美しく柔らかい雰囲気を持った女性ですが
かなり右寄りの考えを持った方です。

稲田さんは、2006年の産経新聞で、

「真のエリートの条件は2つあって、
ひとつは芸術や文学など幅広い教養を
身に付けて大局観で物事を判断することができる。
もうひとつは、いざというときに祖国のために
命をささげる覚悟があること。
そういう真のエリートを育てる
教育をしなければならない。」

と述べています。
かなりの右寄り思想であり、もちろん改憲派であります。

CMでも自衛官募集が頻繁に流れています。

安倍政権が「さあ、改憲に向けて進むぞ」
という時に、天皇のお気持ち会見。

安倍さんは「困ったな」と思われたのでは・・・

皇室典範の改正問題が先に行われると、
憲法9条の改憲がかなり遅れますので。

ひょっとしたら、今回の会見は、
改憲に対する天皇の抵抗ではないか
とも思えるのです。

さきの戦争のように、
天皇が戦争のために利用されることを
避けたいお気持ちがあるのでは・・・

だから、直接国民に訴えられたのだと想像します。
今後、国民は真面目に考えていかなくてはいけない
問題だと思います。

私自身は、憲法改正に賛成か反対か
決めかねている部類です。

今までの憲法第9条は世界に誇る平和憲法です。
そして、日本はアメリカの保護のもとで
平和を作り上げてきました。

でも、最近は世界中がキナ臭くなってきました。

北朝鮮によるミサイル攻撃。
日本海にボコボコ撃ち込んできています。

中国も尖閣諸島をめぐり牽制してきています。

これで米大統領がトランプさんに決まったら
日本からアメリカ軍が引き上げる可能性も・・・

平和を願うけど、防衛にも力を入れてほしい。
日本を中国など外国から狙われたくない。

平和を願うためにいろいろな考えが交錯します。

でも、大きな力によって戦争を起こさないよう、
国民は見張っていくことが重要だと思います。

今回の天皇のお気持ち会見で
国民に大きなテーマを投げかけられたことは
真摯に受け止め、考えていきたいと思います。




     

      
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