2018年8月8日水曜日

インターリーブ学習

反復学習より効果的なインターリーブ学習

「インターリーブ学習」という学習方法が
注目されるようになっています。

インターリーブとは、
「計算機科学と電子通信において、
データを何らかの領域(空間・時間・周波数など)
で不連続な形で配置し、
性能を向上させる技法」を指します。(Wikipediaより)

これを、人間の学習方法に応用したのが
「インターリーブ学習」です。

人間の脳は、反復するデータを
重要なものと感知し、
記憶として定着させます。

だから、反復学習は記憶定着において
非常に有効な学習方法であります。

しかし、人間は同じことに集中したり、
反復ばかりしていると飽きてしまいます。
脳が興奮しなくなるのですね。
そうなると学習効果は落ちていきます。

そこで、学習中に、
「関連するけどちょっと違うもの」
を間に挟んで取り入れていくと、
脳は再び興奮し、
記憶をしようと頑張るようです。

例えば野球の練習で、
「素振り200回」と言われて続けていると
だんだん惰性になっていきますよね。
フォームも崩れていくでしょう。

しかし、その途中に、
「キャッチボール」や「バントの練習」など
野球に関連した別のメニューも入れたりして、
学ぶことに少し変化をつけることによって、
「常に新鮮な脳で学習することができる」
ようになるということです。

ピアノの練習においても、
ただつまらない曲を弾き続ける反復練習では
人間は飽きてしまい、
結局、やめてしまった子どもたちも多いです。

でも、初級の子どもが
良いピアノ教師に出会うと、
弾くだけのお稽古ではなく、
歌やリトミックや聴音などのソルフェージュ等、
異なるメニューを加えるレッスンをしますので、
子どもは飽きずに、
楽しく音楽を楽しむことができます。
楽しければピアノも上達し、
長く続けることができるでしょう。

英語のリスニング学習中にも、
英単語や英文法などの学習を
挟み込んでいくと
よりリスニングの効果が上がるようです。

でも、学習中の内容から、
かけ離れたものを挟み込むことは
しない方が良さそうです。

私は、大学院修士課程で教育学を学び、
研究も兼ねて、
小学校から大学まで、
教育現場に携わってきました。
博士課程では
教育学を基礎に社会学に視野を広げました。
時々、教育系の学会に参加しますが、
学会では、いろいろな研究が報告されます。

いろいろな学習法を見たり聞いたり、
実践してみて、
「脳が飽きない」インターリーブ学習法って
結構、効果があるのではと、
今のところ思っています。
将来的にはもっとすごい学習法が
見つかるかもしれません。

夫婦もずっと長い時間一緒にいると
飽きてきますよね?
同じ日々の反復に、
ちょっと変化をつけるようなことを
取り入れていくと、
「脳が新鮮に感じる」のではと
私は思うのですが・・・(^^;)




     

      
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2 件のコメント:

神田ももたろう さんのコメント...

とても興味深いですね~!
ググってみて、さらに詳細を調べて
みましたが、なるほどと思いました。

・別のメニューを間に入れてみる
・間に入れるのは、あまりかけ離れていないもの
・インターリーブ学習を取り入れつつ、反復学習を

といったところでしょうか。
私もちょっと勉強したいのに、できない
覚えられない人なので、ちょっと取り入れて
みようと思います♪

ちょっと違うお話になってしまいますが、
ダイエットの手法として、「チートデイ」
という方法があります。ダイエットで、
食事を減らしている日々の間に、普通
(もしくはそれ以上の)食事の日を設ける
というもの。詳細は割愛しますが、自らの
身体をいい意味で騙すという点では似て
いるなと思いました(^o^)

すみれ さんのコメント...

神田ももたろうさん

>ダイエットの手法として、「チートデイ」という方法があります。
ダイエットで、食事を減らしている日々の間に、普通
(もしくはそれ以上の)食事の日を設けるというもの。

ダイエットやフィットネスにも、このインターリーブ学習法は当てはまると思います。
1日ぐらい満足できる日がある方が、体も脳も頑張れますよね。

エレキテルの発明で有名な平賀源内は、西洋書をランダムに読みあさり、
それらを関連付けることにより、多分野に渡り活躍しました。
まさにインターリーブ学習の走りですね。