教育学の研究者でもあるので、
大学での研究だけではなく、
学校現場や社会教育関係の仕事も
今までいろいろしてきました。
さらに、高齢期に注目し、
社会老年学も学び、
それを体験すべく、
介護の資格まで取っています。
大学での研究、仕事もしてきたので、
大学生の実態も
そこそこわかっています。
しかし、
いろいろな年齢層を研究した私ですが、
「乳幼児」の分野が
まだ未開拓なことを実感していました。
小学生以上の教育に
重点を置き過ぎたようです。
「発達心理学」という学問があります。
生まれてから死ぬまでの
人間の加齢に伴う発達的変化を
研究する心理学的分野です。
最近、保育関係の社会問題が
かなり増えてきているので、
もう見逃せない分野だと思い、
勉強・研究を始めました。
児童福祉法で定められているところの、
1歳未満の乳児期、
満1歳から小学校就学時までの幼児期、
この時期の発達について
細かく段階を追って調べたところ、
乳幼児期は、
最も人間の基礎的発達が
急激に行われる時期で、
人間の発達にとって、
一番大切な時期だとわかりました。
もちろん、子どもによって
個々に発達の速度は異なりますが。
特に、幼児期(1歳~就学時まで)は、
人間の体の機能や
基本的な生活習慣や
人間関係の基礎が出来上がる時期で、
この時期を大切にしなければ
その後の人生に
大きく影響が出ることがわかりました。
国が、2019年10月から
「幼児教育・保育無償化」を実施
するようです。
さすがに国も、
少子化対策として、
女性の社会進出のため、
また、この乳幼児期の重要性に対して
条件付きですが無償化を決めました。
これによって、
認可外の保育園や幼稚園は
経営難に陥るとの危惧もありますが・・・
現状は、
保育士の不足が問題です。
保育士なんて、子育て経験者なら
誰でもできると思われがちですが、
ちゃんとした国家資格で、専門職です。
誰でもできるものではありません。
そして重労働です。
保育士の賃金は高くないので
人材不足は否めませんが、
国は、保育士の給与の補助もすべきでしょう。
子どもたちが健やかに育つことが、
国が滅びないことにもつながります。
就学前の子どもの養護・教育が
本当に大切だということがわかり、
今後の自分の活動の指針に
していきたいと思っています。
今回は、
ちょっと真面目な内容でした。(^^)

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