2019年6月19日水曜日

老後資金2000万円問題

最近、世間を不安にさせている老後資金問題。

人生100年生きることを前提とすると、
年金では毎月5万円が不足し、
30年で2000万円不足するというレポートが
令和元年6月3日、
金融庁から報告されました。

さらに、あの麻生さんの発言が炎上し、
国民の大きな関心ごとになっています。

マスコミが騒ぎ立てるものだから、
安倍さんが慌てて、
結局、麻生さんが
金融庁のレポートを受け取らないと
おっしゃってますが・・・
選挙のために。

しかし、皆さま、
この老後資金2000万円問題、
ちゃんと把握していますか?

「年金だけで老後が送れないなんて
けしからん。国の怠慢だ!」と
騒いでいる方々が多いようですが、
まずは、落ち着いて
そのレポートを読んでみましょう。

今回、問題となっているレポートは
金融庁のホームページに載っています。

金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書
「高齢社会における資産形成・管理」


https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603/01.pdf

この中の、16ページに
それらしき文があります。
抜粋すると・・・

老後の生活においては年金などの収入で
足らざる部分は、当然保有する金融資産から
取り崩していくこととなる。65 歳時点に
おける金融資産の平均保有状況は、夫婦世帯、
単身男性、単身女性のそれぞれで、 2,252 万円、
1,552 万円、1,506 万円となっている。なお、
住宅ローン等の負債を抱えている者もおり、
そうした場合はネットの金融資産で見ることが
重要である。

(2)で述べた収入と支出の差である
不足額約5万円が毎月発生する場合には、
20 年で約 1,300 万円、
30 年で約 2,000 万円の取崩しが必要になる。

このレポートですが、
全部読んでみると、
かなりの学者や識者や経営者などが
本気を出して作成したレポートです。

そう簡単には、
政府の選挙を見据えた刹那的な受け取り拒否
には同意できないと感じました。

多分、国民の老後破綻を見据えた
警告レポートでもあると思うのです。


「年金システムはもう維持できないよ~」

って認めたようなものでしょうか・・・

もともと、年金は
老後の生活の全てを賄うための
資金ではありません。

60歳までの働き方によっても
年金額は大きく違いますから。

年金は、老後資金のサポートに過ぎないと
思っておいた方が
怒れてこないかもしれません。

だから、
「早めに若いうちから
老後資金を貯めておきましょう。」
という金融庁の御達しなのでしょう。

まあ、国の財政は、
事実上大赤字なのですから、
今後増える高齢者問題に
厳しく対処していくしか
方法がないのかもしれません。

私は、このレポートから、
「資産を増やすために投資をしたらいかが?」
的な内容が読み取れました。

「積立NISAなどいかが?」的な。

要するに、金融庁は、
眠っている何兆円という国民の預金を
老後資金不足問題で不安にさせ、
投資に回し、
市場にお金を出してもらうことを
願っているのです。

そうしないと、国の経済は
回っていかないのです。

特に、10月からの消費増税が実行されると、
ますます消費は冷え込みますので。

とはいえ、投資に不安を感じる日本人は多く、
結局は、手元に置いて、
市場に出てこない可能性も高いです。

レポートを読み解いていくうちに、
私の結論は、
お金持ち以外の65歳以上の老後、
・健康で贅沢をしなければ
  年金で何とか生きていけるかも(難易度高し)
・年金が少なくて生きていけないなら
  高齢者でも働くしかない(仕事探し大変)
・病気などで働けなくて生きていけないなら
  生活保護を受ける(審査が厳しい)
・子供、身内に頼る(見放されるかも)
・もしくは早く死ぬ(国に貢献できる)

かなあ。
以上の選択肢の他にも
いろいろあるとは思いますが・・・
どれにしても大変ですね。

金融庁が一番言いたいのは、
高齢者というよりは若い人に向け、
若いうちから老後のために、
年金をあてにせず、
貯蓄や資産を増やし、
頭を使って投資などしてみる。
ことを示唆したいのだと感じました。

とりあえず、
まず金融庁の報告書を読み、
自分なりにお金について
考えてみるといいと思います。

後日談
このレポートが報告された1ケ月後の7月3日、
報告書をまとめた金融庁の担当局長が
退任しました。
退任させられたのでしょうね。
老後2000万円問題が日本中の
大関心事になってしまい、
選挙にも影響があるので、
切腹させられたようです。南無・・・





     

      
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6 件のコメント:

Bianco さんのコメント...

私は間もなく年金が満額受給される年齢になりますが、
雇ってくれるいい会社があればあと十年は元気に世のため
人のために働きたいと思います。
手取り25万くらいでいいですが…そんな会社ありますか??

神田ももたろう さんのコメント...

>若いうちから老後のために、
>年金をあてにせず、
>貯蓄や資産を増やし、
>頭を使って投資などしてみる。

きっと、これなのでしょうね~(^_^;)
最近の一連のニュースで、証券会社に
結構問い合わせがあったとかなかったとか。

日本という国がどうしてもお金の話は
タブーになりがちな傾向があり(幼いうちは特に)、
金融リテラシーが低くなりがちだと思います。
なので、今回の件は、問題提起という意味では
結果的にはいいのかな、と思ったり。

人生、自分の身は自分で守らないと!(と言いつつ
含み損のまま7月に突入しそうな自分・・・(´;ω;`))

すみれ さんのコメント...

Biancoさん

>手取り25万くらいでいいですが…そんな会社ありますか??

65歳以上で新規で探すのは難しいのでは・・・
仕事を選ばなければ、高齢者でもあると思いますが、
専門職以外で25万円以上はあるかなぁ・・・
でも、頑張ってくださいね。(と言うしかないです)

すみれ さんのコメント...

神田ももたろうさん

>日本という国がどうしてもお金の話は
タブーになりがちな傾向があり(幼いうちは特に)、
金融リテラシーが低くなりがちだと思います。
なので、今回の件は、問題提起という意味では
結果的にはいいのかな、と思ったり。

そうなんですよね。
日本人は貯金には関心が高いですが、
投資には臆病な人が多いですよね。
でも、急なインフレが起こった時、貯金(現金)の価値は急落します。
みんなそれを知らずに、現在の貨幣価値で判断しますから。
30年後の2000万円は現在のどのくらいの価値なのでしょう・・・

だから、貯金と並行して、その時代の価値で運用できる
投資などもポートフォリオに取り込むべきなのです。
金(ゴールド)など持っていると安心かも。

「何はともあれ貯金しなくちゃ」的感覚は少々甘いのかもしれません。

ぽんぽ さんのコメント...

以前から、怪しいと思っていましたが、「やっぱりな」って感じですよね。

そう言われたからって、急にお金を貯められる訳じゃないから、どうしようも無いですが、コツコツ貯めていくしか無いんでしょうね。

自分の場合は、会社の給料だけじゃ少ないので、副業しています。給料は増えそうにないから、副業で頑張ろうと思います。

すみれ さんのコメント...

ぽんぽさん

ぽんぽさんはまだお若いから、これからでも老後資金コツコツ貯めてくださいね。

副業頑張っておられるようで、感心です!

7月の手術が終わって少しずつ元気になったら、
私もまた心機一転、仕事頑張ろうと思っています。