2018年10月26日金曜日

学歴について

大学側が求める人材

最近、東大や慶応大学の男子学生が
女性に性暴力をした事件を、
マスコミでトップニュースに挙げていました。
どちらも「ミスター東大・慶大」の
ファイナリストであり、
その言動がチャラすぎて、目を覆うばかりでした。

これは、偏差値が高い大学の学生が
行った犯罪だから、よりニュース性があり、
大きく取り上げられるのだと思います。
中卒の男性が行った場合は、
あまり関心を持たれないでしょう。

要するに、
「東大生でもこんなバカがいるのか」
という驚きと、
学歴偏重への批判のようなものを
視聴者が感じるからではないでしょうか。
そして、安心する・・・

「学歴」とは、学業上の経歴のことで、
小学校、中学校、高等学校、専門学校や短期大学、
四年生大学、大学院など、
どの教育過程を修了したかを示すものです。
「中卒」より「高卒」の方が
「高学歴」となるわけです。

他の意味では、
学歴を「学校歴」と解釈し、
一般に、偏差値が高い、または有名と
言われる学校(大学)を卒業した人を
「高学歴」と捉えるようです。
テレビのクイズ番組で、よく「高学歴」と言われる
タレントたちが出ますが、
こちらの解釈になりますね。

社会学の研究をしていると、(一応研究者なので)
いろいろなデータを取り、統計・分析をします。
その場合、「学歴」は「教育歴」の
データを入れることが多いです。

「学歴(教育歴)が、ある現象に対して、
どのような関連を持つのか」を分析すると、
かなりの確率で有意な結果が得られます。

例えば、すごく簡単な例だと、
年収と学歴の相関など。

ただ、昨今は、大学卒が多くなり、
その有意性も崩れてきたように思います。

長い間の不景気で、
大学卒でも仕事の安定は保証されなくなりました。

さらに、少子化が進み、
大学経営が国立大学法人でも
苦しくなっている現状です。
私立大学などは崖っぷちのところも多いはずです。

このところ、AOや推薦入試が盛んになり、
一般入試を受けていない入学者が増え、
逆に、一般入試の定員が減り、
人気のある大学では、
競争率が高くなってきています。

私立大学は、大学入試の
「定員厳格化」による国の助成金確保のために、
AO入試の合格者を増やしていると言われています。

逆に考えれば、
何か卓越した得意分野や実績がある高校生は、
AO入試で大学に入れちゃうわけです。
高校推薦が特に必要なく、
大学側が欲しい人材ならOKということで、
大学によって選考基準が異なります。
学力基準を設ける大学もあり、
センター試験を受けさせたりする場合も
増えているとか。

日本の大学は、
世界の中ではなかなか上位に入れません。
東京大学でもです。
ノーベル賞は時々日本人が取りますが、
日本の大学の世界的評価は低い。

それは、国の補助金が少ないのも原因ですが、
平均化して勉強がよくできる学生は多いけど、
突出した才能をもつ学生が少ないからとも
考えています。

私のいた大学(国立)でも、
まじめな学生は多かったけど、
大学院の研究で光る存在は稀有でした。

AO入試で入る学生は、センター試験では
点数が高くないかもしれないけど、
研究者もしくは優れたスポーツ選手や
アーティスト、起業家など、
将来活躍するであろう素材が隠れています。

AO入試で入学した学生は、
大学の授業についていけなければ、
単位を落とし、やめていくでしょう。
もともと地頭の良い学生は、
大学の試験(多くがレポート)を、
うまくクリアし、意外と成績も良いみたいです。

中堅以上の大学は、
学費を払ってくれるまじめな学生の教育と、
優れた研究者など、多様性のある人材の育成、
両方を望んでいると考えています。
大学が生き残るために。

日本の大学が国際的に評価される道は、
こうした才能を発掘、育成していくことも
必要だと現場にいて感じていました。

かつては「高学歴」が世の中を渡りやすかったけど、
これからは、「大卒」の肩書プラスαが
必要な時代になっていくと思います。

逆に、大学卒という肩書がなくても、
それ以上の生き方が可能だと感じています。

看護師さんなど、資格や手に職を付けた人が
今では勝ち組なのだそうです。
何処でも、高齢期でも働けますしね。
「大卒」だけでは食べられませんから。

「どこの大学(学校)を出た」という評価・価値観は
今後も続くとは思います。

ただ、私が嫌だと思うことは、
いろいろな親御さんを見ていると、
お子さんの大学が有名大学だった場合、
自分が入ったかのような感覚があるのか、
何気に「自慢」や「同化」がちらつくことです。
もちろん、親として努力をされたと思いますが、
子どもは子ども、親は親です。

自分ができなかったことを
子どもに託すのではなく、
自分を高める努力をする方が
余程価値があるのではないでしょうか。




     

      
                                                                          にほんブログ村 その他日記ブログ 日々の気になることへ     人気ブログランキング  
 にほんブログ村

2 件のコメント:

神田ももたろう さんのコメント...

>「東大生でもこんなバカがいるのか」
>という驚きと、

人の不幸は蜜の味。ましてや、一般人
からすれば、それこそ素晴らしいで
あろう地位の人の不祥事は、甘い甘い
蜜なのではないでしょうか。

>突出した才能をもつ学生が少ないからとも

ここらへんは意外ですね~
今の時代、例えば、いろんなジャンルで
最年少を更新するような才能(将棋の藤井君のように)
が出てきているように思います。

>「どこの大学(学校)を出た」という評価・価値観は

上もそうですが、下もありそうですよね。
むしろ、そこの大学出身は、下手な
高卒や高専よりも価値が低いなんてことに
なりかねない・・・なんて。


まぁ、偉そうに書いてますけど、私なんて
キングオブ小市民ですし、うだうだブログに
書くことしかできませんがw

mama sumire さんのコメント...

神田ももたろうさん

>「東大生でもこんなバカがいるのか」

ワイドショーなんかが、好んで取り上げそうな話題ですね。

>今の時代、例えば、いろんなジャンルで
>最年少を更新するような才能(将棋の藤井君のように)が出てきているように思います。

藤井君のような卓越した才能の若者が、大学に入学してくれるといいのですがね~
(藤井君は大学には入らないでしょう多分)
ただ、大学では、素晴らしい才能や実績も評価の対象になりますが、(宣伝にもなるが)
さらに、その特技・知識を科学的に研究できる人材を大学は求めているともいえます。
特技を分析してその研究を論文にし、世界に発表できる人材です。
学部生ではまだ無理で、大学院からのことですが。

>上もそうですが、下もありそうですよね。
むしろ、そこの大学出身は、高卒や高専よりも価値が低いなんてことに
なりかねない・・・なんて。

残念ながら、それはあるかもしれないですね。
特に、高専のレベルは高いところが多いです。