2016年7月28日木曜日

オス・メス両方の性を持ち、コンクリートを食べる生き物

同じ体にオス・メスが存在する身近な生き物


いらすとやさんからいただきました

ひとつの体にオスメス(雌雄)両方の機能が
備わっている生き物がいます。

雌雄同体の生き物は意外に身近な存在です。

代表的なのが、カタツムリやナメクジです。

最近ではカタツムリを見る機会が少なくなりましたが
昔は、梅雨~夏の頃にはあちこちにいました。
アジサイとカタツムリはお似合いですね。

雌雄同体の生物は
サカマキガイなどの巻貝(腹足類)の中の
カタツムリの仲間(有肺類)とウミウシの仲間(後鰓類)の
仲間だけで意外に少ないです。

カタツムリやナメクジは、雌雄同体なので
単体で自家受精も可能です。

しかし、自家受精だと弱い遺伝子の卵になるので
2匹で交尾します。

出会ったカタツムリは男女がありませんので
お互いが細い管(陰茎)を相手に挿入して
精子(正確には精子の入った袋)を
相手の中に置いてきます。

その後、自分の体の中の卵子に受精させ
各々が産卵します。

意外に知らない人多いのでは?

何故、こんな体になっちゃったのか理由があるんです。

カタツムリやナメクジは超ゆっくり移動しますね。
移動範囲も狭く、お互いに出会う機会が少ない。
せっかく出会った相手が同性だった場合
低い繁殖率がさらに下がります。
そのため、より多くの子孫を残すため
両方の生殖器を持つことになったと考えられています。

異性を探して交尾しなければならない生物
に比べると効率的ですね。

人間も雌雄同体だったら面倒なことなかったかも。
男女に関係なく気が合った人と出会い、結婚して
お互いに自ら出産し合う。
1度にふたりの子供が生まれる可能性も高いです。

いい人に出会えなければ、自家出産すればいいし・・・

パパはママ、ママはパパ・・・

男女差別・区別のない世界が広がります。
結構いいかも。(^^;)


コンクリートを食べるカタツムリの驚くべき理由と機能

雨上がりの後に、ブロック塀やコンクリートの壁に
カタツムリを見たことありませんか?

彼ら(彼女ら)はコンクリートが大好きなんです。

どうして?コンクリートが気持ちいいから?

実は、カタツムリは殻を維持し形成するために
カルシウムを必要とするんです。

巻貝の殻は主に炭酸カルシウム(有機石灰)でできています。
成長する過程で、殻の口のところに
石灰質を塗り足しながら殻を大きくしていくそうです。

特に、風雨にさらされたコンクリートからは
炭酸カルシウムが多く染み出します。

カタツムリはこの濡れたコンクリートから染み出す
炭酸カルシウムを摂食していたのです。

さらに、この炭酸カルシウムをなめるのではなく
口の中にあるおろし金のような歯舌で
削り取っていきます。

1列80本に並んだ歯舌が150列も、
つまり合計1万2000本もの歯舌があるのです。

そして、コンクリートを削ってで減った歯舌は
次から次へと生えてくるそうです。
驚きですね!


カタツムリの殻の機能が役に立っている

カタツムリは湿度が高くジメジメしていても
その殻の表面はとてもきれいです。
薄い水の膜が油など汚れをはじいているからです。

これに目を付けたINAXの「LIXIL」は、
家の外壁を美しく保つ方法を研究しました。
そして、雨が降れば自動的に汚れが落ちる
外壁システム「ナノ親水」が誕生したのだそうです。

その後は、トイレや食器など水を使っても汚れない
この表面加工が使われるようになりました。

今まではかわいいだけで癒しの存在だったカタツムリ。

でも、意外な生態や利用価値を考えると、
カタツムリって凄い存在なんですね。

冬は冬眠し、夏もほとんど寝ていて
寿命は2~4年だそうです。

最後に、
普通に日本にいるカタツムリには
寄生虫がいることがあります。
食べるのはダメです。(エスカルゴなど食用以外)

カタツムリを触ったら、石鹸でしっかりと
手を洗いましょうね!(^^)



     

      
                                                                          にほんブログ村 その他日記ブログ 日々の気になることへ     人気ブログランキング  
 にほんブログ村

2 件のコメント:

神田ももたろう さんのコメント...

実に興味深いですね~
カタツムリが雌雄同体にもかかわらず、
結局交わるんじゃん!ってことは
知っていたのですが、まさかそんな理由が
あったとは…(^_^;)

世の中の発明で、微生物等の技術の
応用とかの話を聞くと感動しますよね。
カタツムリも例にもれず、応用されていたとは^^

すみれ さんのコメント...

神田ももたろうさん

ホント、いろいろな生き物がいますね。
生態が面白いです。
微生物等の応用もこれから進んでいきそうですね。(^^)