2016年6月6日月曜日

東大卒の大工さん

東大卒で大工さんの道へ進んだ若者





先日テレビ番組で、東大卒や中卒の人の職業についての
ドキュメンタリーを放送していまをした。

東大卒で一流企業に就職したが、その後転職。
イルカと泳ぐ写真を撮って生計を立てる女性を
紹介していました。

中卒でとび職から会社を興し、
斬新なアイデアで大成功した社長さんのことも
ごいなあと思って見てました。

また、東大工学部卒で大工さんに弟子入りした
若者も出ていました。
大卒の大工さんを募集していた会社に入社したとのこと。
国家公務員も合格していたらしいですが。

まだ手元もおぼつかない新米さんですが
本当に素直に先輩の教えを聞き仕事をしていました。

「どうして大工の道へ?」という質問に、

「机の前にいても家は建たないから。」

というシンプルな回答でした。

「あなたにとって東大とは?」

「単なる飾りです。」

ご実家が医師の家庭で、家族が皆高学歴のエリートさん。
そんな環境の中から、どうしてこの道を決めたのか。

反対を押し切ったのか、応援してもらっているのか・・・

意外性でテレビ局が目を付けたのでしょうが、
彼にとってはそんなに大したことではないようでした。

学歴に関係のない技術と経験が必要な職業。

確かにそうですが、大学の工学部で身につけた知識は、
いずれ大工さんの道にも応用されていくでしょう。

彼はきっと将来何かを成し遂げると思います。

今まで研究をしてきた私にとって、
この話は耳が痛いものでした。

大学には自分が実際経験していないのに、
情報を収集して論文を書く研究者が非常に多いです。
そして、それが経歴になっていく・・・

教育の現場経験がないのに、学校・教育論を述べる学者。
介護経験もないのに、介護問題を論ずる学者。
商売をしたことがないのに、マーケティング論を・・・

まあ、研究者とはそういうものなのですが、
実社会からかけ離れたことも多々研究されています。
重箱の隅をつつくような・・・

理系の研究者はその点、自ら実験・検証をしますから
ずっとましかもしれません。

この大工さんになった東大生は、
机でパソコンをにらんでいるより
まず実地で経験したかったのだと思います。

ある言葉が思い出されました。
「踊る大捜査線」の有名な言葉。

「事件は会議室でおきているのではない!
  現場で起きているんだ!」

確かに・・・









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2 件のコメント:

神田ももたろう さんのコメント...

>まあ、研究者とはそういうものなのですが、
>実社会からかけ離れたことも多々研究されています。
>重箱の隅をつつくような・・・

そういった研究が、いろんなことで
応用されるじゃありませんか^^
(あくまで素人な考えですが…)

もちろん、現場であくせくされてる方も
素晴らしいですが、研究されている方も
同様に素晴らしいお仕事だと私は思いますよ(^_-)-☆

すみれ さんのコメント...

神田ももたろうさん

ももたろうさんやさしいですね!
理系は応用されていますが、文系はどうでしょうかねぇ。
社会老年学の研究してきましたが、役に立っているかなあ・・・
親の介護経験はありますが。
これからの新しい研究領域なんで、ぼちぼち頑張ります。