2019年3月29日金曜日

乳幼児期の重要性

私は、一応、
教育学の研究者でもあるので、
大学での研究だけではなく、
学校現場や社会教育関係の仕事も
今までいろいろしてきました。

さらに、高齢期に注目し、
社会老年学も学び、
それを体験すべく、
介護の資格まで取っています。

大学での研究、仕事もしてきたので、
大学生の実態も
そこそこわかっています。

しかし、
いろいろな年齢層を研究した私ですが、
「乳幼児」の分野が
まだ未開拓なことを実感していました。

小学生以上の教育に
重点を置き過ぎたようです。

「発達心理学」という学問があります。
生まれてから死ぬまでの
人間の加齢に伴う発達的変化を
研究する心理学的分野です。

最近、保育関係の社会問題が
かなり増えてきているので、
もう見逃せない分野だと思い、
勉強・研究を始めました。

児童福祉法で定められているところの、
歳未満の乳児期、
満1歳から小学校就学時までの幼児期、
この時期の発達について
細かく段階を追って調べたところ、

乳幼児期は、
最も人間の基礎的発達が
急激に行われる時期で、
人間の発達にとって、
一番大切な時期だとわかりました。

もちろん、子どもによって
個々に発達の速度は異なりますが。

特に、幼児期(1歳~就学時まで)は、
人間の体の機能や
基本的な生活習慣や
人間関係の基礎が出来上がる時期で、
この時期を大切にしなければ
その後の人生に
大きく影響が出ることがわかりました。

国が、2019年10月から
「幼児教育・保育無償化」を実施
するようです。

さすがに国も、
少子化対策として、
女性の社会進出のため、
また、この乳幼児期の重要性に対して
条件付きですが無償化を決めました。

これによって、
認可外の保育園や幼稚園は
経営難に陥るとの危惧もありますが・・・

現状は、
保育士の不足が問題です。

保育士なんて、子育て経験者なら
誰でもできると思われがちですが、
ちゃんとした国家資格で、専門職です。
誰でもできるものではありません。
そして重労働です。

保育士の賃金は高くないので
人材不足は否めませんが、
国は、保育士の給与の補助もすべきでしょう。

子どもたちが健やかに育つことが、
国が滅びないことにもつながります。

就学前の子どもの養護・教育が
本当に大切だということがわかり、
今後の自分の活動の指針に
していきたいと思っています。

今回は、
ちょっと真面目な内容でした。(^^)





     

      
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8 件のコメント:

神田ももたろう さんのコメント...

興味深いですね~
3歳までの教育が人生を大きく変える
とか何かで読んだ気がします。それまでの
期間で、人間の大きなベースができるの
かなぁとも思いますね。

Ziplocビアンコ さんのコメント...

おっしゃる通りです!!
どっかの元時代の寵児とかいわれた〇リエモンとかが
保育士は誰でもできるから賃金が安いのは当たり前…
なんて、言ったことあったけど仕事としてはなくては
ならない大事な仕事だと思う。

今日はまじめな記事にも反応する私です(笑)

すみれ さんのコメント...

神田ももたろうさん

そうですね。
3歳までの教育が大事という本も出ていました。
さらに、0~6歳までの養護や教育は
その人間を形作るうえでの基礎になるようです。
保護者や保育士・幼稚園教諭、地域・社会全体で
子どもたちの成長を支援していかないといけないと感じています。
虐待がたくさん報告されることに心を痛めています。

すみれ さんのコメント...

Ziplokビアンコさん

「保育なんて誰でもできるから賃金が安い。」ですかぁ。
介護職もそう言われるのかもしれないですね。
でも、どちらも、実際にやってみると
そんな簡単なものではないですよ。

保育士資格試験の合格率は1回で受かる確率は15%くらいです。
ピアノ(弾き歌い)・絵画・お話の実技もあって、結構難しいんです。
知らない人多いと思いますが・・・


ぽんぽ さんのコメント...

人間関係の基礎が出来上がる時期 が、1歳から就学時までっていうのは、驚きでした。

小学校に上る前が、すごく重要なんですね。

受験勉強も大事かもしれませんが、人間関係は、それ以上に大事ですもんね。

すみれ さんのコメント...

ぽんぽさん

幼児期は勉強よりも生きる力をつけるベースになる時期です。
小学校のお受験なんて無理強いする時期ではないと思います。
愛情をこめて、その子の成長に合わせて、心身を育んでいくことが
何より大切だと思います。

lucky girl☆ さんのコメント...

現在でも保育士不足が懸念されているのに、そこにさらに無償化が始まり、さらなる待機児童の増加や保育士の労働環境の悪化、本当は子どもを家でみることができるのに、”無料なら預けないと損"のような風潮にならないのか、心配であります。
働きたい女性のために、保育園など子育て環境を整備することも必要ですが、そもそも、専業主婦でいたい女性もいるかもしれないのに、女性が働くことが強要されているような気がして・・・そこも疑問であります。

すみれ さんのコメント...

lucky girlさん

お久しぶりです。
結婚生活はいかがでしょうか?

>本当は子どもを家でみることができるのに、
”無料なら預けないと損"のような風潮にならないのか、心配であります。

そうですね。
lucky girlさんは保育士さんなので、
現場の立場からこのような危惧が出てきますよね。
そのように思う保護者も出てくることは間違いないと思います。
このへんは、入園の審査を厳しくしないといけませんね。

>女性が働くことが強要されているような気がして・・・そこも疑問であります。

確かに、女性は、ダブルスタンダードで苦労していると思います。
・女性も社会で仕事をして活躍してください。
・でも、少子化だから子供も産んで立派に育ててね。
どちらも上手く両立するのは大変なことです。
保育園は、生活のために女性も働かなくてはいけない家庭が優先されるべきです。
夫がたくさん稼いでいて、女性が社会貢献や活躍のために働くのなら、
子どもが少し大きくなってからでも遅くはないと思うのですが・・・
一番は、女性が子育て後でもキャリアが継続できて、
社会復帰しやすい社会にしてほしいですね。