あなたの血管「LH比」はいくつ？

LH比によって血管の状態がわかるらしい。

最近、血液検査の「LH比」に注目が集まっています。

LH比とは、
血中コレステロール値の善玉と悪玉の割合です。

Lは、LDLコレステロールで、
悪玉コレステロールと呼ばれます。
LDLは、肝臓で作られたコレステロールが
血管を通り、体全体に運ばれるものです。

Hは、HDLコレステロールで、
善玉コレステロールと呼ばれます。
HDLは、血液中の余分なコレステロールを集め
肝臓に戻っていくものを指します。

悪玉のLDLが多い場合、動脈硬化を進行させ、
心筋梗塞や脳梗塞発症のリスクを高めます。

脂質の基準値ですが

　LDL（悪玉）コレステロール　 70～139（mg/dl）
   HDL（善玉）コレステロール　男40～86・女40～96（mg/dl）
　中性脂肪　　　　　　　  　　35～149（mg/dl）


以上の基準値に入っていれば
普通は大丈夫なのですが、
中にはＬＤＬコレステロール（悪玉）が
基準値内であっても、心筋梗塞などを発症する
場合があるそうです。


そこで注目されたのは、
LDLとHDLのバランスである「LH比」です。
LH比とは、悪玉を善玉で割った値です。

　LH比＝LDL（悪玉）÷ HDL（善玉）

この数値は2.0以下が基準値です。
2.0より高いと動脈硬化の危険性が
高まるといわれています。

最近の血液検査用紙には、
このLH比が記載されることが多くなりました。
でも、まだ記載されない検査結果用紙もありますので
ご自分で計算してみてください。

内視鏡で血管の中を撮影した場合の
血管の状態ですが、以下のようなデータがあります。

　LH比が1.0以下
　　血管の内壁はツルツルで
　　赤ちゃんの肌のよ うに見えるそうです。

　LH比が1.5を超えると
　　血管の壁にコレステロールの輪ができ始めます。

　LH比が2.0を超えると
　　コレステロールの塊が血管全体にこびりつき
　　動脈硬化の可能性が出てきます。

　LH比が2.5を超えると
　　コレステロールの塊がいつ破裂しても
　　おかしくない状態になります。

さて、皆さんのLH比はいくつでしょうか？

ちなみに、私は先月H28年10月の検査で
LDLが79、HDLが87で各基準値内でした。

　私のLH比は、79÷87＝0.90

その前の検査では（H28年2月）
　62÷95＝0.65（これは低すぎますね。）

いつ検査しても、私はLH比が低い体質のようです。
血管の内壁はツルツルで
赤ちゃんの肌のよ うに見える部類・・・やった～(^^)/

食事には気をつけている結果かもしれません。

日本人の半分以上の人は、
コレステロールを含む食品を摂ったとしても、
悪玉コレステロール値は上がらないとの報告もあります。

気をつけることは、
飽和脂肪酸を多く含む食品をたくさん摂ると、
ＬＤＬ悪玉コレステロール値が上がりやすいようです。

★飽和脂肪酸を含み
　悪玉コレステロール値を上げる食品は、
　 ・脂の多い肉　・チョコレート　・卵黄　
　・インスタント麺 　・ポテトチップ　
　・バターやチーズなどの乳脂肪分　
　・これらの加工品　など　　（厚生労働省ＨＰより）

これらの食品を多く摂ると、
コレステロールを含む食品を摂るよりも、
ＬＤＬ（悪玉）コレステロール値が
上がりやすいそうです。

反対に、
★悪玉コレステロール値を下げる食品は、
　・大豆製品　・野菜
　・海藻類　    ・青魚  などです。

そして、善玉コレステロールを増やすには、
有酸素運動が効果的のようです。

しかし、善玉コレステロールも
100mg/dlを超えて高すぎると
狭心症や心筋梗塞を起こす原因にもなるようです。
ほどほどがいいですね。

このLH比によって、自分の生活習慣を
見直すきっかけになるといいと思います。

ただ、このLH比と動脈硬化の関連については、
全ての医療関係者の意見ではないようです。

今後、研究の余地がまだあることを踏まえ、
頭の片隅にでも覚えておくことも
役に立つかもと思います。

一度、血液検査の紙を見て、
ご自分のLH比を確かめてみてください。

　　　　　

　　　　　　
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